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(特別編③)時間って、どうして未来にしか進まないの?

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(特別編③)時間って、どうして未来にしか進まないの?

※これは、あくまで個人的な勉強の中で考えや思いを綴ったもので、専門性を保証するものではありません。あらかじめご了承ください
※小学生の子どもたちに「時間」について話す機会があるため、そのための記事をこちらでまとめてみました。少しでも皆様の参考になれたら嬉しいです。

みなさん、こんにちは!

前回は、サイコロを振るゲームを通して、「バラバラな状態」の方が組み合わせが多くて自然なんだ、というエントロピーのお話をしましたね。

今日は、このエントロピーが、私たちが感じる「時間」の流れと、どんなふうに関わっているのかを考えてみましょう。

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壊れたコップは元に戻らない

想像してみてください。もし、うっかりお気に入りのコップを落として割ってしまったら、どうなるでしょうか?

  • コップはたくさんの破片になってしまいますよね。
  • そして、その破片が自然に集まって、元のきれいなコップに戻ることは、絶対にありえません。

これは、コップが壊れるという変化は、時間とともに自然に進むけれど、壊れたものが勝手に元に戻るという変化は、私たちの世界では起こらない、ということです。

「熱い」と「冷たい」のふしぎ

熱いお湯が入ったコップと、冷たい水が入ったコップを、もし隣に置いておいたら、どうなるでしょう?

  • 熱いお湯はだんだん冷めていきます。
  • 冷たい水はだんだん温まっていきます。
  • そして、最後にはどちらも同じくらいの、少しあたたかい温度になるでしょう。

熱いお湯がもっと熱くなって、冷たい水がもっと冷たくなる、なんてことはありませんよね?

これも、熱が「あたたかい方に自然と広がる」という、エントロピーが増える方向への変化なのです。

エントロピーが増える方向が「時間の流れ」

物理学の世界には、「熱力学第二法則」という、ちょっとむずかしい名前の法則があります。これは、簡単に言うと、

「放っておくと、エントロピーはいつも増えていく方向へ進む」

という決まりのことなんです。

そして、科学者たちは、この「エントロピーが増えていく方向」が、私たちが感じている「時間の流れ」の向きと、深く関係していると考えています。

コップが割れる、インクが広がる、熱いお湯が冷める。これらの変化はすべて、エントロピーが増える方向へ進んでいて、そして、これらの変化が逆向きに起こることは、私たちの「時間」の中ではありえないことなのです。

まとめ

今回は、壊れたコップや熱いお湯の例を使って、エントロピーが増える方向が、私たちが感じる「時間の流れ」の向きと関係している、というお話をしました。

なんだか、時間というふしぎなものは、宇宙の「散らばっていくのが自然」という大きな決まりと、深く結びついているみたいですね!

次回は、この「時間の流れ」が、宇宙の始まりとどう関係しているのか、もっと大きな視点から考えてみたいと思います!

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