(特別編⑥)おわりに:時間のふしぎを考える旅のまとめ
みなさん、こんにちは!
部屋のお片付けから始まった「時間」のふしぎを考える旅も、いよいよ最終回です。今回は、これまでの旅を振り返りながら、一緒に「時間の正体」について考えてみましょう。
「時間」の正体は、何だったかな?
みなさんは、この旅で「時間」についてどんなことを考えましたか?
私たちは、部屋が自然に散らかってしまうことや、インクが水に広がっていくことを例に、「バラバラな状態が自然」というエントロピーのお話をしましたね。
この「エントロピーが増えていく方向」こそが、私たちが感じる「時間の流れ」の向きと関係している、というお話でした。
そして、もっと大きな宇宙の話もしましたね。宇宙が始まったばかりの「ビッグバン」のころは、とてもキレイな状態で、そこから宇宙が広がり、エントロピーが増え続けている。つまり、宇宙全体が「散らかっていく」ことこそが、私たちが未来へと進む「時間」になっている、という壮大なお話でした。
ブラックホールの中では時間が…?
最後に、お話した「ブラックホール」のことも覚えていますか?
下りのエスカレーターを逆にのぼろうとしても、スピードが速すぎて進めないように、ブラックホールの中では、あまりに重力が強すぎて、宇宙で一番速い光でさえも外に出ることができないのでした。
この場所では、わたしたちが感じる「時間」の進み方も、ものすごくゆっくりになってしまいます。これは、わたしたちの時間が、宇宙の重力や空間と深く関係していることを教えてくれます。
時間のふしぎを考える旅を終えて
お部屋の片付けという身近なことから、宇宙の始まりやブラックホールといった、とてつもなく大きな話まで、私たちはたくさんのふしぎを旅してきました。
この旅でわかったことは、「時間」は、ただ前に進んでいるだけではなく、宇宙の「自然な決まり」と深く結びついている、ということです。
でも、この話にはまだ解けていないひみつがたくさんあります。もしかしたら、未来には、みなさんの中から「時間のふしぎ」を解き明かす人が現れるかもしれませんね!
この特別編シリーズを読んでくれて、ありがとうございました!
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