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フーリエ解析②(三角関数の復習)

応用解析(備忘録)
応用解析(備忘録)
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【応用解析】 投稿者: やすだ

※本記事は個人の学習記録としてまとめたものです。内容の正当性については注意してください。誤りがあればご指摘いただけると幸いです。

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本講義のポイント

今回は、フーリエ解析を学ぶ準備として基礎的な数学的道具を復習します。

  • 三角関数の基本: $\sin x, \cos x$ のグラフとその性質(周期 $2\pi$)の確認 。
  • グラフの平行移動: 変数を置換することで、上下左右へ移動させる手法を一般化 。
  • 奇関数と偶関数: 積分の計算を簡略化するための対称性(点対称・線対称)の概念 。
  • 三角関数の直交性: フーリエ級数展開の根幹となる積分の性質の導出。

1. 三角関数の基本性質

フーリエ解析で主に使用するのは $\sin x$ と $\cos x$ です 。

1.1 グラフの特徴

  • $\sin x$: 原点を通る。$2\pi$ ごとに繰り返す周期関数。
  • $\cos x$: $x=0$ で $y=1$ をとる。同様に周期 $2\pi$。

【$\sin x$ (奇関数) と $\cos x$ (偶関数) のグラフ 】

1.2 グラフの平行移動(一般論)

任意のグラフ $y=f(x)$ は、以下の操作で平行移動が可能です。

  • $x \rightarrow x-a$ に交換: $x$ 軸正方向に $a$ だけ移動。
  • $y \rightarrow y-b$ に交換: $y$ 軸正方向に $b$ だけ移動。

例として、放物線 $y=x^2$ を $(p, q)$ だけ平行移動すると $y=(x-p)^2+q$ となります。これは円の式などにも共通する普遍的な性質です。

【放物線の平行移動グラフ [オリジナルの関数からシフトした関数]】

2. 奇関数と偶関数

計算の効率化に不可欠な概念です。

2.1 定義と例

  • 奇関数 (Odd function): $f(-x)=-f(x)$ を満たす。原点に関して対称(点対称)。例: $\sin x, x, x^3$。
  • 偶関数 (Even function): $f(-x)=f(x)$ を満たす。$y$ 軸に関して対称(線対称)。例: $\cos x, 1, x^2$ 。

2.2 積の性質

  • (奇関数) $\times$ (奇関数) $=$ (偶関数)
  • (奇関数) $\times$ (偶関数) $=$ (奇関数)
  • (偶関数) $\times$ (偶関数) $=$ (偶関数)

あくまでイメージですが、奇関数 を-(マイナス)で 偶関数を+(プラス)と対応させることで覚えやすくなります。

(-) $\times$ (-) $=$ (+) 、(-) $\times$ (+) $=$ (-) 、(+) $\times$ (+) $=$ (+)と対応関係が似ています。

2.3 対称区間における積分の性質

区間 $[-a, a]$ で積分する場合、以下の性質が成り立ちます。

  • $f(x)$ が奇関数のとき: $\int_{-a}^{a}f(x)dx=0$(グラフを見れば同じ幅同士なら免責部分が相殺されます)
  • $f(x)$ が偶関数のとき: $\int_{-a}^{a}f(x)dx=2\int_{0}^{a}f(x)dx$ (グラフを見れば、同じ幅同士の場合に対称関係になっているため2倍となっていることが分かります)

3. 三角関数の積分公式(直交性)

以下の5つの公式は、フーリエ級数展開における係数算出に直結する極めて重要なものです($m, n$ は自然数)。

  1. $\int_{-\pi}^{\pi}\sin nx\, dx = 0$
  2. $\int_{-\pi}^{\pi}\cos nx\, dx = 0$
  3. $\int_{-\pi}^{\pi}\sin nx \cos mx\, dx = 0$
  4. $\int_{-\pi}^{\pi}\sin nx \sin mx\, dx = \begin{cases}\pi & (n=m) \\ 0 & (n \ne m)\end{cases}$
  5. $\int_{-\pi}^{\pi}\cos nx \cos mx\, dx = \begin{cases}\pi & (n=m) \\ 0 & (n \ne m)\end{cases}$

3.1 公式4の導出例(積和の公式を利用)

積和の公式 $\sin \alpha \sin \beta = -\frac{1}{2}\{\cos(\alpha+\beta)-\cos(\alpha-\beta)\}$ を用います 。

$\int_{-\pi}^{\pi}\sin nx \sin mx\, dx = -\frac{1}{2}\int_{-\pi}^{\pi}\{\cos(n+m)x – \cos(n-m)x\}\, dx$

$n \ne m$ のとき、両項とも公式2により $0$ となります 。$n = m$ のとき、後半の項は $\cos 0 = 1$ となるため、結果は $\pi$ と導かれます 。

4. 締め

今回確認した「三角関数の直交性」は、複雑な波から特定の周波数成分の「強さ」を取り出す際のフィルターのような役割を果たします。次回からはいよいよフーリエ級数展開の具体的な構成に入ります。

参考文献

記事を書くときに、部分的に参照したので載せておきます。たぶん定番です。

  1. これならわかる工学部で学ぶ数学 新装版: [千葉 逸人]
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